英語の定期テストと大学受験英語(1)

「英語の定期テストの点を上げてほしい」いうご相談が、高校一年生や二年生、もしくは中高一貫校の中学生の親御さんから、受けることがあります。


そのような際には、

「定期テスト前以外は定期テスト対策ではなく、模試や実力テスト対策をした方が良いのでは」とお話します。

 

両者のテストには、「範囲の有無」という大きな違いがあるからです。

定期テストの場合、出題の大半は教科書や副教材から範囲が指定され、テスト前にどれだけその範囲を暗記できるかが、得点の鍵となります。例えば「コミュニケーション英語」であれば、教科書の文を丸暗記していけば、高得点がとれる学校も多いと思います。

点が取れない場合は、「その範囲を覚えて試験に臨んでいない」場合がほとんどだと考えます。


一方で、実力テストや模試には試験範囲はほぼありません。

英語で今までに学習した(学校によっては学習してない)範囲すべてから出ます。長文も初めて読む文です。日ごろからコツコツと単語を覚えたり、文法を復習したり、長文問題を練習したりして、ようやく得点できるようになります。


英語の大学入試の問題も、当然ながらこのタイプの範囲のない試験です。


大学受験の為の英語を教える私の意見では、赤点ばかりで進級が危ない人以外は、「定期テスト」対策は1〜3週間前に行えば良いのではないかと思います。(指定校推薦などを狙うため、通知表の評定を上げなくてはならい方を除きます。)

それ以外の期間の英語の勉強は、模試や実力テスト等の、「範囲の無いテスト」対策をコツコツと行うこのが良いと思います。

この種のテストで点を上げるには、本当に時間がかかりますし、最終目標である大学受験と直結する勉強だからです。

英文法が分かる瞬間

英文法に関して生徒から質問されたことを、参考書や問題集(例えば、UP GRADEやNEXT STAGE) のどこに書いてあるのか瞬時にして探し出すことができます。

自慢をしているわけではなく、「参考書や問題集のどこに書いてあるのか?」を自分で調べられるようになったとき、それが「英文法が頭の中で整理され始めた証拠」なのではと思うのです。

例えば、having + 過去分詞の示すことを確認したいときに、動名詞と分詞構文を調べれば良いんだな、と自分で分かること。もちろん完璧ではないまでも、「調べられること」自体が、頭のなかで英文法が定着してしてきた証拠ではないかと考えます。

自分自身も、ヒンディー語と言うインドの言葉を勉強しているのですが、英語でいえば、高校受験レベルに達していない状況で、文法がわからない時に、テキストのどこに書いてあるのかを直ぐには探すことができません。つまり、文法事項は何となく頭に入っているのですが、それがまだ整理されていないため、どこを見て良いのかわからないのです。

僕の生徒達も受験勉強を始めたときは、おそらくこんな状態だったのだろうなと思うのです。

個人契約の家庭教師の理由

なぜ、英語の家庭教師を個人契約で、つまり個人事業主として始めたのかというと、授業で使うテキストとカリキュラムを自分で考えたかった、というのが最大の理由です。予備校や塾に勤務していた時代、生徒のために自分で授業を工夫したくても、予備校や塾が決めた「テキスト優先」「カリキュラム優先」でしたので、なかなか思いが叶いませんでした。

カリキュラムの面でいえば、どの授業日にどの文法項目を扱うかが、決められていて、生徒の理解度が低かった項目を、深く掘り下げ、丁寧に教えられないことが度々ありました。例えば関係詞は最低でも2回は授業が欲しいところです。一方で助動詞は、慣用表現や意味を確認するだけの問題が多く、1回の授業でも時間が余ってします。

予備校や塾のテキストの中身が良くないなと思うこともありました。もちろん良い問題もたくさんありますが、必要のない問題や、出題の意図がわからない問題があったり、扱っている英文法の項目が偏っていたりして、使い勝手が悪いことが多くありました。他の問題をやりたくても、上記のような、テキスト最優先や、カリキュラムどおりに、という「しばり」に阻まれて、実現することはまれでした。

 個人契約で家庭教師をしようと思ったのは、そんなテキストとカリキュラムの事情があったからです。今は、HPにも挙げていような問題集や参考書を使い、英文法の解説は自作のプリントを使っています。予備校や塾に勤務していた時の何倍も準備時間はかかりますが、無駄な問題をやるストレスもなく、生徒に対しても最も良い効果が出ていると感じています。

英文法の基礎の勉強法

英語を基礎から学び返すとき、どんな問題集、参考書を使って勉強すれば良いのでしょうか?今回は、箇条書きで書いてみたいと思います。

  1. 英文法の単元別であること
  2. 単元のなかの小さな文法項目ごとに問題も分かれていると。
  3. 問題中の英単語が難しくないこと。

 大きく分けてこの3点が必須ではないかと私は思います。


1の「単元別であること」とは不定詞、動名詞などの文法項目ごとに章ができていること。

 

2の「小さな文法項目」ごととは、例えば不定詞であれば、名詞用法、形容詞用法、副詞用法等不定詞の中にある「小さな文法項目」のことを言います。この小さな文法項目単位で練習できるように問題が掲載されている問題集が、英語が苦手な方にとっては必要であると考えます。まだ全体像が見えていない、英語が苦手な人にとっては、「小さな文法項目」を一つ一つ定着させ、最後に単元内の小さな文法項目を混ぜた形で問題解く、というやり方が最も効率がよいと思うからです。

 

3の「単語が難しくない」ほうが良いのは、問題中の単語を易しくすることで、文法項目を理解することに集中ができるからです。易しい文法事項でも、単語が難しいだけで難しい問題のように見えてしまいます。


これらの条件を満たした問題集が、「新中学生問題集」です。

塾用教材ですので、一般の方には手に入りにくい教材ですが、中高一貫校であれば中学時代の副教材として、高校受験をされた方であれば、通っていた塾の教材として使っていた可能性は非常に高いため、ぜひ本棚をさがしてみてください。

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